宮城県に移住したい!生活環境や移住・定住支援制度、仕事の傾向を解説
東北地方の中心部に位置する宮城県。移住するならどんな暮らしが待っている?歴史や人口などの基本情報から求人傾向まで、宮城県での暮らしを徹底解説します。
【基本情報】宮城県てどんなところ?
本州の東、東北地方の中心部に位置する宮城県。東部は太平洋に面し、西部は蔵王蓮峰が望め、豊かな自然環境ならではの美しい景観と、スキーや温泉などの自然に触れるアクテビティ、バラエティ豊かな海や山の恵を満喫できるのが魅力です。
2011年、3月11日に起きた東日本大震災では、津波の被害を受けた沿岸地域が大規模な被災。暮らしはもちろん、産業や観光業にも大きな影響がありましたが、現在では復興が進み、以前とは異なる街並みや観光スポットも誕生しています。
歴史
宮城には、東北最大の古墳と呼ばれる雷神山古墳(名取市)や、遠見塚古墳(仙台市)が発見されており、ヤマト王権の影響力が及んでいるとされています。
戦国武将の伊達政宗が17世紀に建てた仙台城は戦火により消失したものの、復元された高石垣や城跡は、今も歴史ファンに愛されています。また、伊達政宗の家臣、片倉小十郎景綱が治めた白石城周辺には、江戸時代の町並みが残る武家屋敷通りがあり、観光地スポットとして知られています。
人口
令和3年10月1日に推計された宮城県の人口は、およそ228万人。前年と比較してもっとも人口が増加しているのは富谷市で、続いて大川原町、柴田町。もっとも減少しているのは石巻市で、続いて仙台市、大崎市という結果になりました。
宮城県|https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/toukei/suikei-top.html
気候
県内全般は太平洋側気候で、夏は暑すぎず、冬は東北の中でも雪が少ない、一年を通して過ごしやすい気候です。エリアごとの特徴として、県北部は比較的温暖な太平洋側気候。南部は夏は涼しく冬は温な関東に近い気候。東部は冬の冷え込みが緩い海洋性気候。西部は冬の寒さが厳しい内陸性の気候となります。西部の中でも山間部は雪が多く、大崎市鳴子町周辺は特別豪雪地帯とされてます。
産業
宮城県は米どころとして知られ、平野部では『ササニシキ』や『ひとめぼれ』などのブランド米が生産されます。南部沿岸では海洋性気候を活かしたフルーツのハウス栽培がさかんで、いちごやなしなどが生産されます。県南の蔵王では、高原地帯を利用した畜産が行われています。また、太平洋沿岸地域ではカキ・ホタテの養殖場や、国内外の漁船が出入りする遠洋漁業の港が存在します。
宮城県での暮らしは?
宮城県は、東北6県の中でも比較的雪が少なく、中心部の仙台は商業施設や商店街が豊富で自然とのバランスも良いため、暮らしやすい県として知られています。
中でも、仙台中心部へのアクセスがよく、『楽天ゴールデンイーグルス』の本拠地、『楽天生命パーク宮城』がある仙台市宮城野区や、大型商業施設が多く地下鉄の始発駅を有する仙台市太白区、子育てサポートが充実しており、家族で暮らしやすい富谷市は、地元でも暮らしやすい町として人気です。
宮城県の交通
おもな玄関口には、東北新幹線の「仙台駅」と、国内線・国内線が発着する「仙台空港」があります。鉄道は東北本線、仙山線、仙石線・仙石東北ライン、地下鉄南北線、地下鉄東西線など路線数が充実しており、都市部から離れた地域への通勤や通学にも便利です。バスは路線バスのほか、仙台と郡部主要拠点間を運行する高速バスが増えています。
宮城県の買い物
中心部である仙台市周辺にはショッピングモールやホームセンター、アウトレットなど、大型の商業施設があり、日常の買い物に不便はありません。また、白石市、大河原市、柴田町、角田市も大型の商業施設が多い地域です。県東部の石巻市には、仙台市以外で唯一、中心部商店街にデパートがあります。
宮城県のレジャー・観光
例年8月6日〜8日の3日間に開催される『仙台七夕まつり』は東北三大祭りのひとつで、例年県内外から多くの観光客が訪れます。
日本三景のひとつでもある「松島」は、ミシュランによる『ミシュラン実用旅行ガイド』にも掲載され、最高評価の「三つ星」を獲得したことから、外国人の観光客も多く訪れます。
また、県南の蔵王ではスキー場、県北では鳴子温泉郷など、自然に触れられるレジャーのバリエーションも豊富です。
宮城県の支援制度をチェック!
宮城県には、各自治体で行なっている移住支援制度(単身で移住の場合:60万円/世帯で移住の場合:100万円)の他にも、県独自の移住や定住支援があります。移住や暮らしにかかわる支援制度を紹介します。
県産材利⽤サステナブル住宅普及促進事業(新築住宅⽀援)
県内に新築の⼀⼾建て⽊造住宅を建築する施主に対し、県産材及び県産JAS製品、優良みやぎ材の使⽤量に応じて費用を補助(最大50万円、内装などに県産材を使用する場合別途補助)。
お問い合わせ:林業振興課みやぎ材流通推進班(022-211-2912)
学力向上にICTを活用【MIYAGI Style】
学習への興味や関心を高め、学習内容をわかりやすく説明するために、「教科指導におけるICT活用」を推進。「ICT機器整備」「インフラ整備」「教員のICT活用能力の向上」の3つを総合的に進める。
学習場面に応じたICT活用事例
<画像引用>宮城県|https://www.pref.miyagi.jp/site/ictedu/miyagistyle.html
お問い合わせ:教育企画室情報化推進班(022-211-3612)
祝い金や入学用品を支給【小学校準備支援業】
小学校に入学した児童1人につき、各市町村が定めた祝金または入学用品(運動着等)を支給。支給される金額等については市町村によって異なる。
お問い合わせ:子育て社会推進課企画推進班(022-211-2528)
みやぎIJUターン起業支援補助金
東京圏から宮城県内に移住し、地域の課題に対して社会性・事業性・必要性の観点をもって取り組む社会的事業の起業に対し、対象経費を補助(最大200万円、1/2まで)。
お問い合わせ:中小企業支援室企画調整班(022-211-2745)
ものづくり人材学生IJUターン就職活動支援事業費補助金
県外に在住する学生が宮城県内で就職活動を行う際、住所地と宮城県内の目的地の間の移動にかかる交通費や宿泊費に対して補助(1/2相当、最大1万5千円)。
お問い合わせ:雇用対策課雇用推進班(022-211-2772)
【求人傾向】宮城県で働く魅力は?
宮城県は海や山に囲まれた食材王国。農林水産業、畜産業などの第1次産業から加工、流通・販売を手がける第2次産業、第3次産業がさかんです。
また、食の他にも石油や鉄鋼などの化学産業、製紙業や、電子部品や自動車などの製造・加工業などがあり、多様な産業に関わることができます。
また、商業都市・仙台や貿易拠点・仙台塩釜港、国際線が発着する仙台空港など、多様な玄関口を持つ宮城県では、世界とつながる働き方が選択できるのも魅力です。
宮城県の魅力的な企業など
商業都市である仙台市周辺には、大企業を始めさまざまな企業が集まっています。地元の有名企業や仙台進出企業、注目のベンチャー企業などをピックアップします。
【地元企業】アイリスオーヤマ株式会社
業種:生活用品の企画・製造・販売など
所在地:宮城県仙台市青葉区五橋2丁目12番1号
HP:https://www.irisohyama.co.jp/
【仙台進出企業】楽天グループ株式会社 仙台支社
業種:インターネット関連サービス、銀行、スポーツ事業など
仕事:ECカンパニー ECマーケットプレイス ビジネスサポート開発部
「ECカンパニー」の開発部と営業部拠点の一つ。開発部の主な業務は「楽天市場」のデータ分析、営業部は「楽天市場」の出店店舗に対するEコマースのサポート業務。
HP: https://corp.rakuten.co.jp/about/map/jp_jp_sendai.html
【スタートアップ・べンチャー】インアウトバウンド仙台・松島
業種:訪日外国人客向けの観光事業
仕事:仙台・松島復興観光拠点都市圏形成推進事業 (DMOプラットフォーム運営)、観光事業、プロモーション事業、リサーチ&コンサルティング事業
所在地:宮城県仙台市青葉区国分町3丁目11-5 日宝勾当台西ビル7階
HP: https://www.inoutbound.co.jp/
宮城県の情報収拾に役立つポータルサイト
宮城県・仙台エリアの観光情報や人気スポットを掲載するポータルサイトを紹介します。移住の下見に、まずは観光に訪れてはいかがでしょうか?
仙台観光情報サイト せんだい旅日和
宮城十色
HP:https://www.pref.miyagi.jp/site/miyagitoiro/index.html
宮城丸ごと探訪
HP:https://www.miyagi-kankou.or.jp/
※掲載した情報はすべて2021年12月上旬のものです。