宮城県県南の移住情報

宮城県・県南(蔵王、柴田・大川原・村田、白石・七ヶ宿、角田・丸森)エリアに移住したい!生活環境や移住支援制度、求人傾向を解説

宮城県の南部に位置する県南エリア。移住するならどんな暮らしが待っている?各地域の生活環境や移住支援制度、県南エリア全体の求人傾向などを紹介します。

【基本情報】県南エリアの基本情報

宮城県の県南エリアは、酪農地帯やスキー場で知られる「蔵王周辺」、壮大な桜景色が望める「柴田群・村田町・大河原町周辺」、宮城県の最南西に位置し、城下町の趣が残る「白石市・七ヶ宿町周辺」、北部に阿武隈川が流れ、阿武隈山脈の支脈に囲われた「角田市・丸森町周辺」などを含む地域を指します。四季折々に変化する雄大な自然が魅力のエリアです。

宮城県県南の地図

【地域別】県南エリアの生活環境や交通事情は?

宮城県県南エリアの生活環境や交通事情は地域によって異なります。「蔵王周辺」、「柴田群・村田町・大河原町周辺」、「白石市・七ヶ宿町周辺」「角田市・丸森町周辺」の生活環境や交通事情を紹介します。

苅田群蔵王町周辺

宮城県南西部に位置し、宮城と山形をまたぐ蔵王蓮峰の壮大な景観を西側に望める蔵王町とその周辺地域を指します。

【交通・買い物】

仙台から蔵王町までは東北自動車道や一般道から車でアクセスできるほか、高速バスや東北新幹線などの交通機関も利用できます。町内では車のほか、町民以外も利用可能な町民タクシーや路線バスなどで移動できます。

蔵王町の中心部は蔵王町町役場付近。周辺には、銀行やスーパーなど日常の用事が済ませられる施設がコンパクトにまとまっています。

【気候】

蔵王はウインターレジャーで知られている通り、冬は雪が多く、しっかり積もる環境です。
しかし、ふもとにある生活エリアでは大雪が続くことは少なく、寒さも比較的穏やかです。

【自然環境】

蔵王ふもとの高原は宮城県でも有数の酪農地帯で、広大な酪農景観を望めるほか、乳製品や高原野菜など豊かな自然に育まれた食も楽しめます。

丘陵地では果樹栽培が盛んに行われ、梨や桃、りんごなど、高原の寒暖差が育む美味しい果物が有名です。平野は良質な水や土壌を活かした稲作が盛んで、米どころとしても知られています。

【レジャー・観光】

蔵王町の西部には、1601年に開湯された名湯、『遠刈田温泉』があります。周辺には旅館やホテルが立ち並び、観光客で賑わいます。東部には『黄金川温泉』、北東には『鎌倉温泉』があり、町の至る所で名湯・秘湯が楽しめるのが魅力です。

西部は『蔵王国定公園』の一部でもあり、秋には紅葉を目当てに県内外から多くの観光客が訪れます。スキー場は2箇所あり、冬にはウインタースポーツを楽しむ観光客や地元の人で賑わいます。

大型商業施設やレジャーランドはないものの、四季折々に移ろう自然やアウトドアレジャ
ーが満喫できるでしょう。

〈参考サイト〉蔵王と町と暮らしの移住定住のウェブサイト|https://zao-iju.jp/

柴田群・村田町・大川原町周辺

宮城県南部に位置し、西に広がる蔵王連峰に囲まれている柴田郡は、伝統的な街並みが残る村田町、宮城県随一の桜の名所、『白石川堤一目千本桜』で知られる大川原町があります。

【交通・買い物】

仙台市から柴田郡まではJR東北本線でおよそ約30分、車でおよそ40分程度。地域内での移動は車のほか、電車や路線バスなどの交通機関が利用できます。

日常の買い物は、柴田群の中心部である柴田町が便利です。スーパーや酒屋が連なる『柴田ショッピングセンター マルコ』、『イオンタウン柴田』、『ヨークタウン柴田』などの

【気候】

仙南内陸地域であり、夏は蔵王連峰から吹く風によって涼しく、冬は周辺地域よりも比較的雪が少ない、年間を通して過ごしやすい地域です。村田町の年間平均気温は12.6度で、大きな災害も少ないとのことです。

〈参考サイト〉村田町移住・定住・結婚ガイド|http://www.town.murata.miyagi.jp/teijyu/osusume/shizen/index.html

【自然環境】

大川原町には白石川が流れ、冬にはシベリアから飛来する白鳥の群れを望めます。また、川沿いに植えられた桜並木はおよそ8kmにわたり、春には壮大な桜景色が楽しめます。

同町の『昆虫公園』では、約6000㎡の敷地内にカブトムシやセミなどの昆虫が生息し、子どもから大人まで、自然の生体を堪能できます。また、『友遊小みち』では、町内を一望できる緑豊かなウォーキングコースが人気です。

【レジャー・観光】

大河原町の桜並木は、『一目千本桜』と呼ばれ、春には日本有数の桜の名所として県内外から多くの観光客が訪れます。大河原駅から車で15分ほどの『とんとんの丘』は、バーベキュー場や散策路、自社農場で作られた『和豚もちぶた』のハムやソーセージの販売所など、地元の人を中心に人気の観光スポットです。

また、町には映画館、『ユナイテッド・シネマ フォルテ宮城大河原』があり、最新映画の上映を行なっています。

〈参考サイト〉大川原町観光サイト|https://www.town.ogawara.miyagi.jp/2847.htm
〈参考サイト〉村田町|http://www.town.murata.miyagi.jp/index.html

白石市・七ヶ宿町周辺

宮城県最南西部に位置し、山形県と福島県に隣接した地域。かつて白石城を中心に栄えたなごりで、城下町の古き良き街並みが残ります。なかでも奥羽山脈中央部にある苅田群七ヶ宿町は、中央に白石川が流れ、豊かな自然環境に恵まれています。

【交通・買い物】

仙台から七ヶ宿へは、東北自動車道でおよそ75分。JRで70分程度かかります。山形・福島までは113号線で1時間程度で行けるため県外の観光地には気軽にアクセスできそうです。
JR東北本線白石駅周の辺は電車でも移動できますが、七ヶ宿町には鉄道駅がないため、町内への移動は車や町営バスを利用しましょう。

白石駅周辺には、『マックスバリュ』や『まいばすけっと』をはじめ、複数のスーパーマーケットが点在しています。一方七ヶ宿町内の場合は、大きなスーパーやドラッグストアがないため、2017年に「ファミリーマート+コープ」が開店するまで、町の人たちはおもに個人商店や移動販売車から日用品を仕入れていたそうです。

〈参考サイト〉七ヶ宿くらし研究所|https://shichikashuku-miyagi.co.jp/

【気候】

白石市にはスキー場もあり、冬にはたくさんの雪が降る豪雪地帯とされています。雪が積もると、屋根の雪を下ろしたり、除雪したりする必要があります。

【自然環境】

七ヶ宿町は周囲を山々の森林に囲まれ、豊かな自然環境に恵まれています。高さ約10m、横幅約30mもある『滑津大滝』は水が流れ落ちるダイナミックな景観に圧倒されます。『傾城森』『山伏森』で見られる秋の紅葉は圧巻。頂上からは蔵王蓮峰や七ヶ宿ダムを一望できます。

また、町の中央を流れる白石川は、人気のブランド米「源流米」や町の名産である蕎麦を育んでいます。

【レジャー・観光】

白石市内は牧場や渓流釣り、乗馬など、自然や動物と触れられる体験施設が豊富です。また、白石城や武家屋敷など、城下町の伝統的な景色が残る街並みは観光客にも人気です。
市内に映画館はありませんが、柴田郡大川原町まで足を伸ばせば『​​ユナイテッド・シネマ フォルテ宮城大河原』があります。

七ヶ宿町には『七ヶ宿スキー場』があり、冬はスキーやスノーボードが楽しめます。

〈参考サイト〉七ヶ宿町|https://town.shichikashuku.miyagi.jp/
〈参考サイト〉七ヶ宿くらし研究所|https://shichikashuku-miyagi.co.jp/
〈参考サイト〉七ヶ宿町 定住のススメ|https://town.shichikashuku.miyagi.jp/its/

角田市・丸森町周辺

宮城県南部に位置する角田市は、養蚕をはじめ大豆や梅などの農業が盛んな地域です。また、JAXAの拠点があり宇宙開発の町としても知られています。丸森町は宮城県伊具郡にある町で、県の最南端に位置します。阿武隈山脈の支脈に抱かれ豊かな自然景観に囲まれた盆地です。

【交通・買い物】

仙台方面から角田市へは、東北本線でおよそ50分。丸森町へは仙台駅から東北本線と阿武隈急行線を乗り継いでおよそ1時間。車ならどちらも1時間前後です。角田市内には阿武隈急行線の駅が4駅あり、路線バスも通っています。丸森町内の交通機関は町民バスが主になります。

角田市内には『イトウチェーン角田店』、『ヨークベニマル角田店』、『ヤマザワ角田店』などのスーパーマーケットが点在。隣の柴田町まで足を伸ばせば『イオンタウン』や『ヨークタウン』など便利なショッピングモールが利用できます。一方丸森町内にはスーパーが2〜3件と少なく、品揃えを重視する場合は車で町外へ足を伸ばす必要がありそうです。<H4>【気候】
角田市は冬の積雪が少なく、温暖で暮らしやすい気候です。丸森町は盆地であるため、夏は暑く、冬は寒い地域ですが、この寒暖差が美味しい野菜や果物、お米を育んでいます。

【自然環境】

角田市では、春になると阿武隈川河川敷に咲き誇る250万本菜の花が楽しめます。阿武隈川の舟運で栄えた丸森町では、四季折々の自然が楽しめる『阿武隈ライン舟下り』が人気です。また、豊かな自然環境や恵まれた気候を活かした農作物の栽培がさかんです。特に、阿武隈川の支流が育む川魚や水を使った美味しいお米は県内の人々に愛されています。

【レジャー・観光】

JAXAの拠点がある角田市には、宇宙について学べ、本物の宇宙開発ロケットエンジンが見られる展示施設、『スペースタワー・コスモハウス』があります。

丸森町では、『阿武隈ライン舟下り』や、郷土館のほか、近年は農村体験施設が県外の観光客に人気です。農業を体験しながら丸森の自然や地域の人と触れ合う、「滞在型市民農園不動尊クラインガルテン」は年々観光客が増加しています。

全国町村会|https://www.zck.or.jp/site/forum/1071.html
角田市|https://www.city.kakuda.lg.jp/

各地域の支援制度をチェック!

実際に移住する前にチェックしておきたいのが、市や自治体の支援制度。各自治体では国が行う移住支援制度(単身で移住の場合:60万円/世帯で移住の場合:100万円)のほか、自治体独自の移住支援を行なっている場合があります。

住まいや子育て、起業や仕事に関する支援はどのようなものがあるのか、蔵王周辺、柴田群・村田町・大川原町周辺、白石市・七ヶ宿町周辺、角田市・丸森町周辺、それぞれの地域の自治体が取り組んでいる、移住や暮らしにかかわる支援制度を紹介します。

蔵王周辺の支援制度

蔵王町が行っている移住支援制度の一部を紹介します。

【蔵王町】すこやか養育助成金

第1子以降の子どもが誕生したときから助成金を支給。子どもが3人以上のときは最大45万円を支給。お問い合わせ:子育て支援課(0224-33-2122)

【蔵王町】乳幼児育児用品購入助成券

子どもが生まれるたびに、5万円分の育児用品購入助成券を支給。
お問い合わせ:子育て支援課(0224-33-2122)

村田町の支援制度

村田町が行っている移住支援制度の一部を紹介します。

【村田町】定住促進事業補助金

転入世帯または子育て世帯が町内に土地を購入して新築・中古住宅を取得する場合、最大50万円の補助金を交付。
お問い合わせ: まちづくり振興課(0224-83-2113)

【村田町】すこやか出生祝金

子どもが生まれた家庭に「すこやか出生祝金」を支給。
第1子 20万円
第2子以降 10万円
お問い合わせ:子育て支援課(0224-83-6405)

七ヶ宿町の支援制度

七ヶ宿町が行っている移住支援制度の一部を紹介します。

【七ヶ宿町】出産祝い金

町内在住6ヶ月~1年未満の方が子どもを出生したとき、1万円分の七ヶ宿町商品券を支給。第1子 1万円
第2子 2万円
第3子以降 3万円
お問い合わせ:健康福祉課(0224-37-2331)

【七ヶ宿町】 新規就農支援金

一定の条件を満たし収納する場合、最大で年間150万円を最長7年間支給。
お問い合わせ:移住・定住支援センター 七ヶ宿くらし研究所(0224-26-6933)

【七ヶ宿町】町外通勤者応援

町外へ車で通勤している人を対象に、町内のガソリンスタンドで利用できる給油券を支給。
お問い合わせ:移住・定住支援センター 七ヶ宿くらし研究所(0224-26-6933)

丸森町の支援制度

丸森町が行っている移住支援制度の一部を紹介します。

【丸森町】青年就農給付金

認定新規就農者のうち、一定の要件を満たした場合、毎年最高150万円(最長5年間)を給付

お問い合わせ:産業部 産業戦略課 物産振興係(0224-72-2113)

【求人傾向】県南エリアで働く魅力は?

県南エリアでは、農業や酪農が盛んで、6次産業に取り組む意欲的な若手も増えています。また、地元で暮らす若者たちがその土地ならではの魅力を発掘し、観光業や産業を通じて県内外に発信していく、地方創生関連の挑戦的な企業が目立ちました。

自然豊かな環境での暮らしを心から好きになり、まだ知られていない地元の新たな一面を自らの手で作り、発信していくやりがいが、県南エリアで働く魅力ではないでしょうか。

県南エリアの魅力的な企業など

県南エリアの注目企業を紹介します。

【七ヶ宿】七ヶ宿まちづくり株式会社

業種:地域創生
仕事:カフェレストランと図書コーナーを兼ね備えた憩いのペース「Book&Caféこらっしぇ」や、ウッドチップを活用した癒しのスペース「wood&Spaや・すましぇ」の運営。町の魅力を再発見できるイベントの企画・開催など。
所在地:〒989-0519 宮城県刈田郡七ヶ宿町字諏訪原11-15 TEL 0224-26-6681
HP:https://7kashuku.jp/

【丸森町】株式会社GM7

業種:地域創生
仕事:町の特産品や地域資源を町の魅力とともに発信。丸森町の観光地へ旅行客を誘客する活動など。
所在地:〒981-2165 宮城県伊具郡丸森町町西22-2
HP:https://gm7.jp/

県南エリアの情報収拾に役立つポータルサイト

宮城県・県南エリアの観光情報や人気スポットを掲載するポータルサイトを紹介します。移住の下見に、まずは観光に訪れてはいかがでしょうか?

Miyagi Explorer

HP:https://miyagidmo.jp/

蔵王と町と暮らしの移住定住のウェブサイト

HP:https://zao-iju.jp/

角田市観光情報「ココカクダ」

HP:https://www.city.kakuda.lg.jp/site/kokokakuda/list6-111.html

七ヶ宿くらし研究所

HP:https://shichikashuku-miyagi.co.jp/

七ヶ宿町 定住のススメ

HP:https://town.shichikashuku.miyagi.jp/its/

※掲載した情報はすべて2021年11月上旬のものです。