株式会社ハタフル臼井さん

福島の情報発信から観光までサポートするWEBメディア「福島TRIP」を運営する株式会社ハタフル

こちらの募集は終了いたしました。

11月25日(土) 〜 26日(日)に行われる郡山市×SHIJYU起業体験ツアー2017によるタイアップ記事です。ツアーは無料なのでお気軽にお申し込みください。「郡山起業体験ツアー2017特設ページ」

臼井翼さんは郡山市に移住したのは、WEBメディア「福島TRIP」を立ち上げたことがきっかけでした。2017年7月に株式会社HATAFULLを設立し、福島の魅力を発信しながら、WEBマーケティングで地域企業に貢献する忙しい毎日を送っています。そんな臼井さんに郡山移住までのストーリーと現在の仕事ぶり、今後についてお聞きしました。

ムカッとして気づいた郷土愛

臼井さんは郡山の専門学校を卒業後、東京で就職。ベンチャー企業でキャリアを積みました。1社目は企業向けの集客も含めたWEBコンサル、2社目は、WEBマーケティング会社でWEBメディア「ferret」 の立ち上げから運用までを経験した後、「福島TRIP」 をスタート。

東日本大震災後、東京にいると周囲からいつも「福島大丈夫なの」と問われることに複雑な感情を覚え、「福島ヤベいらしいよ」と言われたときには、ムカッとしてしまったとのこと。「僕は、福島がつまらない、と思って東京に出てきたぐらいだから、もともと福島を好きだと思っていなかった。なのに郷土愛を持ってたんだ」とこの時に気づいたのです。

震災後、福島にはネガティブなことばかりじゃなくて面白いところあるはずだと思った臼井さんは、ferretで記事の執筆や編集を担当していた経験から、自分でメディアを作り、福島の良いところを発信しようと行動します。2015年1月1日にWEBメディア「福島TRIP」を立ち上げ、会社員をしながら毎週末に福島で取材。記事を書き続けました。東京から福島に想いを乗せた新しい視点のメディアに読者も増え、旅行マガジン「ことりっぷ」 のパートナーメディアになります。臼井さんは福島TRIPの次のステップのために入社3年目にferretを退職。郡山で本格的に起業しました。

郡山に決めた理由はシンプル

臼井さんが故郷の会津ではなく、郡山に移住を決めたのは、ビジネス的な観点から。「郡山のほうが商圏として最適だと思ったんです。東京にも行きやすいし、取材に行くにも福島県の真ん中なので、県内どこにでも行きやすいとシンプルに決めました」。想像していたより郡山は寛容な土地柄で、郡山を選んだのは正解だと思っているとか。

移住を視野に入れる場合、パートナーやご家族の気持ちも考えなくてはならない点です。臼井さんの奥様は郡山市には縁がないので、最初は孤独にならないようにいろいろ気を使ったそうです「環境が変わることに抵抗がないタイプなので助かりました。妻としては郡山は仕事をするところと割り切っているようです。例外かもしれませんが」。
地方都市の良いところは首都圏と比べて、コストが低いことと言われます。「郡山市は比較的家賃が安く固定費が低く抑えられる。ただ、自動車は必需品なので、車を購入した分、生活コストがかかるかもしれません」とアドバイスします。

「福島TRIP」の目標はトータルサービス化

今、「福島TRIP」はスポンサー企業を得、福島に関心がある人へのWEBトータルサービスとして進化をしつつあります。大手の旅行情報サイトでは数ある場所の一つになってしまいがちですが、「福島TRIP」ではきちんとその施設にスポットを当てて、WEBを見てくれている人にきちんとお勧めする形を作っています。福島を訪ねたい人を地元の旅行代理店と組んで支援する「福島TRIPコンシェルジュ」では、スタートして間もなく、成約がありました。「まだベータ版なので、利用者に直接感想をお聞きしながら情報発信の参考にしています」と、より使いやすいサービスへのバージョンアップに余念がありません。

目標は福島を知って、訪ねて楽しむことが福島TRIPで完結できるようにすること。

東京で必要とされたものが歓迎されるとは限らない

臼井さんは現在、メインの収入源としてWEB制作からプロモーションまでを手掛けています。強みは、WEBサイトを作って終わりではなく、WEBマーケティングを駆使して成果まできちんと追求すること。「郡山では、WEB市場のパイがまだ少ない」と臼井さん。しかし、あと数年で一気に転換期が来る可能性を予想しています。「2~3年前に東京でスマホ対応サイトへの転換期があったように、福島の企業でも本格的に取り組むことになる。ただ、今は必要性に気づいていない企業も多いため、先行事例を作っていきたい」。地元企業に提案をしていて気づいたのは、福島にもWEBマーケティングに興味を持っている人がたくさんいるということ。ただ、WEBにかける予算が東京に比べ限られていることも事実。東京で提供しているものが、地方都市で通用するとは限らないからこそ、取り組みやすさを重視して、まずは手ごろな価格から提案できる商品開発を行っているところです。

郡山で得られるものは自分を活かせるポジション

臼井さんは、郡山で新しい自分のポジショニングができたと言います。「東京には自分よりすごい人も多いし、自分のポジションを見いだせずフラストレーションが溜まっている人もいるはず。でも、地方にはそういう人ほど必要とされているので自分を活かせる場所が絶対ある」。臼井さんが挑んでいる分野もまっさらで、試行錯誤の日々。それが苦しくもあり楽しいとも。

もともと、会社を作ることは考えていなかったという臼井さん。目標の延長線上で会社をつくることになるとは、自分でも予期しない展開だったようです。今年9月に株式会社を立ち上げたその社名は「HATAFULL(ハタフル)」。地域の企業や若い人材にとって旗振り役になろうという想いが込められています。

郡山で一緒に文化を作りたい

臼井さんは今、「福島TRIP」のサービスを作り上げるための人材を求めています。メディア運営での執筆・編集経験があり、SNSを使った発信まで考えられる人達と一緒に仕事をしたいとのこと。WEBを有効活用する文化をつくるためにも、郡山にもっと同業者が来てほしいと願っています。

応募に関して

募集内容

組織名

株式会社ハタフル

募集職種

ライター・エンジニア

業務内容

メディア経験があったりSNS運用ができる

勤務地

福島県郡山市

今回の募集は終了いたしました。次の機会をお待ちください。