農業で新しい可能性に挑戦する人募集!かさい農産

こちらの募集は終了いたしました。

岩手県一関市。大自然が織りなす豊かな渓谷、厳美渓で有名なこの土地に、農業で熱くなれる会社があります。

かさい農産は「農でつながる 農で輝く」という理念のもと、安全な農作物を生産し、持続可能な共生社会の実現を目標としています。

取材した日はうっすらと雪が残っていました

一般に、農業は若者の働き手が少ないという印象がありますが、かさい農産は若者の就業希望者がとても多い企業です。
そんなかさい農産の魅力は一体どこにあるのでしょうか。

左が取締役社長の葛西さん、右が社員の菅原さん

今回は、取締役社長の葛西亮介さんとナチュラルフードコーディネーターの菅原由美さんに、一関市や会社のこと、また採用についてお話を伺いました。

一関市を第二の故郷に

岩手県一関市は現在、若年層が減少傾向にあります。この状況を踏まえて、かさい農産は体験型農業を観光事業の一環として取り組もうとしています。
一関市を第二の故郷だと感じてもらいたい。そのために農業体験を通じて一関市を好きになってもらい、それが移住のきっかけになれば良い。葛西さんはそう言います。

「当社があることで、少しでもこの地域が活発になればいいと思っています。農業を通して一関市に貢献ができればこの上ないですね。」

畜産から野菜へのシフト

平成15年、かさい農産は畜産農家から農業一本へシフトしました。
建物を工事する必要があったことや、養豚が困難な住宅地に移転する必要があったことなど、様々な理由があったそうですが、もっとも大きな理由は消費者の顔が見えなかったことなのだとか。

代表の葛西さんはまだ20代。農業に対する情熱は本物だ

「畜産農家の場合は、消費者から味の評価を直接いただけるわけではなくて、品評会で、油の乗り方などの評価基準をもとに価値が決まります。それだといったい誰のために作っているのか、見えづらかったんです。」

移転をきっかけにして、かさい農産は葉物野菜の生産を主軸にします。当時ちょうど他の農家があまりやっておらず、いわて生協からの需要もあったことが、葉物野菜に絞った理由なのだとか。

販売に関しては、13名で構成された「いわい農産研究会」という団体を作り、取引をしているとのこと。
販売先は、全体の5割を「いわて生活協同組合」に、残りの3割を一関と花巻、気仙沼と宮城へ、そして残りが、居酒屋の「和民」やレストラン、また個人のご家庭に直接届ける宅配販売です。
今後は個人向けの宅配販売を増やしていきたいと考えているそうです。

国際基準の安全性へ

かさい農産は2007年にグローバルGAPとJGAPを認証取得し、有機栽培にとどまらない、安心・安全な生産体制を確立しています。

日本でグローバルGAPを取得している企業はまだまだ少ない

グローバルGAPとは、農業生産の安全性や環境保全に関する世界基準を満たしているという証で、JGAPとは日本基準を満たす証です。2020年に日本でオリンピックが開催されるということもあり、近年、多くの農家がグローバルGAPを取得するようになってきているのだとか。

「農作物をきちんと食品としてとらえることを重要視しています。例えば、有機栽培で生産していても、生産者がタバコを吸いながら収穫したり、トイレに行って手を洗わないまま野菜に触れるといったような生産体制では、消費者に安心を届けることはできません。」

お話しを伺って、消費者に“いいもの”を届けようという真摯な姿勢を葛西さんに感じました。

ほんとうにいい野菜とは?

私も実際に、かさい農産で作られたちぢみ小松菜を頂きました。

葉物野菜は季節を問わず生産可能

まず驚いたのはその見た目です。葉は青々として艶やかで、茎もみずみずしく活き活きとしていました。

「ぜひ茎のほうから召し上がってみてください。」と葛西さん。
さっそく茎をかじると、シャキシャキッと歯切れのいい音が鳴り、口の中いっぱいに甘みが広がりました。次に葉先の部分を頂きました。茎に比べると若干の苦みはあるもののエグみはなく、とても食べやすかったです。茎と葉の生野菜でなければ感じられない繊細な味の違いを楽しめました。そして「本当に贅沢なんですが、実はこの中が一番美味しいんです。」と小松菜の新芽の部分も特別に頂きました。

ー甘い!

驚くほど甘く、美味しい。野菜の生命力を感じ、まさに命を頂いていると実感する味でした。栄養価も新芽のほうが格段に高いそうです。

根っこの白さは栄養満点の証

「野菜の葉がツヤツヤと光沢があるのは栄養満点の証。植物はまず自分の体を大きくすることに栄養を使い、それでも栄養が余れば害虫から身を守るために葉を厚くします。さらに栄養が残っていたら、葉の表面から虫を寄せ付ける匂いを出さないようクチクラ層というワックスの生成をします。そのワックスは油分で出来ていて、虫は油分を分解できません。仮に油分を摂取すれば消化できずに死んでしまいます。なので、本当に栄養価の高い野菜には虫食いはありません。」

「化学肥料を多く使っている野菜は腐りやすいのですが、うちの野菜は化学肥料を使っていないので、腐らずにひからびていきます。腐らないので日持ちもします。それが野菜の本来の姿なのだと思っています。」

これら野菜の豊富な知識を伺い、かさい農産がどれだけこだわり抜いて野菜を作っているのかが伝わってきました。

本当にいい野菜には虫が寄ってこない

ちぢみ小松菜を頂いた後に、かさい農産さんで生産、加工、販売も行っているごぼう茶の試飲もさせて頂きました。かさい農産さんは野菜の生産だけでなく、野菜を加工して商品として販売も行っているのです。

一般的なごぼうは茶色で硬いですが、かさい農産さんのごぼうは白くて柔らかいのです。野菜の根が茶色いのは微生物と戦って弱っている証拠。根が白いままなのはストレス無く育った証のため、栄養価も高いままであることを示しているとのこと。このごぼうをささがきにし、フライパンで丁寧に炒めることで“ごぼう茶”が作られます。

ささがきにするのもフライパンで炒るのも全て手作業

こちらも大変美味しく、ごぼうというよりもコーヒーのような香ばしさがありました。
コーヒーのように手軽に飲めることからリピート率が高く、特にダイエット中の女性には大人気とのこと。


ダイエット中の女性にも人気のごぼう茶

障害者の「働きたい!」に答える

かさい農産の大きな特色に『やさいサラダ』という障害者向けの就労支援活動があげられます。
『やさいサラダ』は障害を持った方が継続して働くことができる農業就労施設で、葛西さんの父であり、現会長である葛西信昭さんが立ち上げました。

『やさいサラダ』のスタッフは収穫、施肥、収穫後の畑の掃除、残菜という畑の不要物を取り除く作業など、農業全般を行います。

畑は収穫して終わりではなく、掃除も残る

障害者向けの仕事は、地方ではまだまだ数が少ないのが現状だと思います。農業を通して障害者の「働きたい!」に答えられる施設として『やさいサラダ』には大きな存在意義を感じます。

命を預かる仕事

農業にとても熱い思い持っている葛西さん。そんな葛西さんにも、10代の頃は農業に対してポジティブに捉えられない時期もあったそうです。しかしその後、かさい農産に就職することで実際の農業に触れ、葛西さんはその楽しさに魅入られて行きました。

農業は“命を預かる仕事”なんです。とても小さい種から芽が出て、育っていく。その光景を仕事として日々眺めていると、尊い生命を感じるようになりました。作物が成長する喜びはもちろん、お客様からおいしかったよと言っていただいたりすると、農業って楽しい仕事なんだなと実感しますね」

農業をやっている方は、その楽しさを実感している人が多いそうですが、まだまだイメージがいいとは言い難く、職業の選択肢として一般的なものにはなっていないと葛西さんは言います。

「そもそも一般の大学に行って農家に就職するというのは、現状だとまだまだ特殊な選択肢でしょう。一流大学に行かれた方でも、一般企業のほかに農業という選択肢が普通になる。農業が魅力的な仕事だからこそ、なりたいと思う人が増える、そんな世の中を作りたいと思っています。

農業をより一般的なものにするためにも、農家が儲かる仕組みを作る必要があるとのこと。お客様に喜んでいただくためには、たんに食材として美味しいというだけではなくて、農業を通して新しい価値を提供することが大切だといいます。

付加価値を創り出すことで、従業員も楽しく働くことができる

「弊社では農作物の販売だけではなく、ごぼう茶などの加工品や野菜の宅配など、農業を軸にして付加価値を作る取り組みをしています。お客様に付加価値を感じてもらえることで、多少値段が高くなっても喜んで買ってもらうことができるんです」

ステーキを食べる時のようなワクワク感を野菜でも提供する

「ステーキで食べるような高いお肉を購入する時って、特別なものが食べられるというワクワク感があると思うんです。そんなワクワク感を自分達が育てた野菜でも感じて欲しいのです。」

「野菜は特別なものとしての位置づけにはありません。
ですが、自分達がどんな農家なのか、どうやって育てた野菜なのかが伝わった時に、心躍るようなワクワク感を野菜でも感じていただけるのではないか。
食卓の会話の中で『今日はかさい農産さんの野菜を使っているんだよ。』と話題にあがり、ほっこり笑顔になれるようなそんな幸せな空間を野菜を通してお届けしたいのです。」

より美味しくなるようこだわって作った野菜も、流通先で情報が正しく伝わらないためにその他の野菜と同じように販売されてしまうこともあるそうです。

美味しく安全なものを作るというのは大前提。

そこからさらに踏み込んで、お客様に伝え、商品やサービスで幸せにしていくことが、これから求められる農業の姿だと言います。

仕事の喜びが人生の喜びに

人生を通して仕事をしている時間はとても多い。その時間が楽しいものになれば、人生がより楽しくなる。
自分が仕事を楽しみ、さらに他の人をも喜ばせることができれば、それ以上のことはない。葛西さんはそう言います。

「楽しんで仕事をしている姿を自分の子供にも見せたいんです。」

同級生の中には県外に行った人も多く、たとえ県内に留まっても一関市を出いってしまう場合が多いと葛西さんは言います。魅力的な仕事が少ないことや、市内が人手不足になっていることがその要因かもしれません。
若い人が離れて行かず、地元に留まれるような環境を作りたい。

「自己実現、自己充足を感じられるような職場を一関に作って行きたいですね。」

そのように語る葛西さんの目には確かな情熱が感じられました。

やりたいことに挑戦できる環境

現在ナチュラルフードコーディネーターとして、子供の野菜嫌いに悩んでいる保護者むけに料理教室を開いている菅原由美さん。菅原さんは一関市の出身で4児の母でもあります。
以前から食育に興味のあった菅原さんは、かさい農産の仕事に自分のやりたいことを重ねることで情熱を持って仕事に取り組んでいます。


農業、事務、新規サービスの制作など、菅原さんの活躍は幅広い

「当社が本当にいいものを作っているということが身近にいてわかるからこそ、子供たちにもほんとうの野菜の味を知ってもらいたいという想いで仕事をしています。」

菅原さん自身も、かつては野菜嫌いだったそうですが、かさい農産で仕事をするうちに食べられる野菜がとても増えたのだとか。菅原さんは”食育”に力を入れていきたいと考えています。4人のお子様をすくすくと育てることをテーマに、野菜を通して日々あらゆるサービスを考えているそう。

”食育”に関心をもったのは、お子様の一人が発達障害の傾向があると指摘されたのがきっかけだったそうです。腸内環境を整えることで精神的にも落ち着いてくるのではないかと考え、ちゃんとした野菜を食べて体も心も整えてあげたいと思ったそうです。

子育てと仕事の重なりがワクワクできる職場

「社長とは顔も合わせたことがないような会社も多いと思うのですが、当社では社長が従業員の意見をちゃんと聞いてくれて、違うと思ったことははっきり言ってくれます。ただ仕事を任されるのではなく、社員それぞれが自分で考えて動けるような状態になっているんです。そこは当社に入って最初にすごいなと感じたところでした。上の方たちの熱量を感じるからこそ、自分も成長できるし、やりたいことに挑戦することはダメじゃないんだと思えます。今までに子育てへの理解が得られずに辞めた仕事がいくつかありましたが、ここでは仕事と家庭のバランスを考えながら働くことができるんです」

ただ野菜を作るだけではなく、社員それぞれが色んなアイディアを出して、カタチにできる職場環境が”付加価値”を育てているのだと思いました。

またそういった環境だからこそ、やりたいことが次々に思い浮かび、物事に関する興味が増えたと菅原さんは言います。

本気の夢を持っている方募集!

かさい農産には働き手のやりたいことを形にできる環境があります。
人それぞれ得意なことが違うように、人によって熱くなるポイントは違う。そのような多様性を考慮しているので、枠にとらわれず自由にやりたいことを発信できる方に来て欲しいと葛西さんは言います。

「社員の菅原は、野菜づくりとカラダづくりをリンクさせることに情熱を持って仕事をしています。彼女のように、ある程度現場のことがわかってきて、こういうことがしたいというアイデアがあれば、是非一緒に色んなものを作り上げていきたいと考えています。農業を通してこんなことがしたい、と熱く語ってくれる人がいれば、是非一緒に働きたい。」

人それぞれの経歴や価値観の中で生まれて来るものはさまざま。
そういう多様性を一人一人引き出して、形にして、お客様に新しい価値を提供して行ける土壌を作りたいと葛西さんは考えています。

社員でも副業プログラムでも、働き方は問いません。本気の夢を持ってる方と話すとこちらも楽しくなります。楽しみながら仕事をすることはとても大切で、そこにかけるエネルギーも全く違ってきます。関わる方がみんなそんな方ばかりだったら、とてもすごい組織ができ上がると思うんです。私一人ではできないこと、見えていないことも、色んな方の力が加われば仕事の幅も広がって、もっともっと面白いことができると思います。」

農業だけに集中したいという方よりも、もう一つ別の視点を持ち、新しいことに挑戦しようという気持ちを持っている方と一緒に働きたいと葛西さんは言います。

自分は世の中にどういう価値を提供できるのか、自分の能力を使って、どのように自分という生き方を残していくか、そういったことをしっかり考えている人がいいですね。そんな方たちに、農業を使ってそれを実現してみませんか、とお誘いする感覚が近いですね。そういった方に来ていただけると社員同士でいい刺激を与え合えるので。そんな熱い会社を目指しています。暑苦しい会社だな、と思われるかもしれませんが(笑)」

農業に対する熱い想いは本物だ

葛西さんの熱いお話しを伺っていて、私は農業に無限の可能性を感じました。
農業を通じてお客様の笑顔に日々接している葛西さんだからこそ、もっとこういうことができる!もっと良くならないか?と、いつまでも熱い気持ちを持って仕事ができるのだと思います。

菅原さんもこの想いに共鳴しています。

「その熱さがあるからこそ賛同し、一緒にやっていきたいと思えるんです。どこよりも熱く、新しいことにチャレンジできる環境が、かさい農産ですから

一軒家の社宅も完備

かさい農産さんは、遠方から就職希望の方も多く、そういった方には社宅として無料で住居も用意しています。一関市に住み込みながら働くことで、地域の魅力を十分に感じることができ、近隣の方との触れ合いも積極的に行っています。

社宅

2件ある社宅のうちの一棟

男性と女性で社宅は分かれており、2棟用意されている。
一般的に農業というと年配の方の就業者が多いイメージですが、かさい農産さんは20代といった若い方も多く、近年では職場で初めて知り合ってご結婚された方もいるのだとか。

かさい農産は、農業を軸に新しいことに挑戦したいという方を募集しています。
農業経験は問いません。
新しいことを始めたい方、熱い気持ちを持っている方はぜひご応募ください!

応募に関して

募集内容

組織名

かさい農産

募集職種

①農場管理 ②農業作業員 

業務内容

①耕起施肥等栽培管理 ②収穫調整定植草取り等

雇用形態

①正社員 ②パート

勤務地

岩手県一関市川崎町門崎字川崎65-10

給与

①155,000~ ②時間給738円~

勤務時間

①8:00~17:15 ②5:00~17:15 内4時間程度

休日

日曜日

応募条件

特に無し

期間

①随時 ②5月~10月頃

選考方法

面接

その他

※新規就農独立者多数輩出実績あり

申し込みフォーム

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